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(現実)
もうすぐ日曜日が終わる。明日からまた仕事だ。今日は自作の生ラーメンを食った。
インスタントやカップ麺よりは美味かった。
そしてオレの近所にクソみたいに沢山溢れてる、クソらーめん屋より値段のことを考えるとウマかった。
5玉入って、たったの200円だ。少なくとも食ったあとキモチ悪くなるようなことはなかった。
そもそもオレはグルメなんかじゃないのに、なんで外食産業全般?に腹が立っているのだろう?
値段ばっかり高くて、美味いんだかマズイんだか解からないようなもん出して、帰る時にはキモチ悪くなるというオマケ付きだ!
ただ、オレは普通のものを、普通の値段で普通に食いたいだけだ。サービス業といっても、やたらにデカイ声を出したり、
タバコを1本吸う度に灰皿を換えるのがサービスなのか?
昔、焼肉屋に行った時、若い男の店員がメニューを持ってきた。そいつは異常に丁寧な接客態度だったのだが、
体中から香水の臭いがしてきてキモチ悪かった。向かいの女が香水臭い、とか後ろの席のガキがウンコ臭い、
なら話は別だがアンタ従業員だろ? 接客態度なんてどーでもイイから、せめて食い物のニオイだけは変えないでくれ!と思った。
なんだか言ってることがあまりにもジジ臭いんでやめた、このハナシ…。まぁ、いつもの孤独な日曜日が終わるだけだ。
そもそも孤独はいけないことなのか?これも長くなりそーなので酒飲んで寝た。
(空中都市)
相も変わらず、オレたち4人は現場にいた。 長谷川のアパートでの一件が気になったので、部屋のヌシに聞いてみた。
「オイ!あれから、どうしたんだよ?」
「やっちゃった」
と悪びれずに笑った。
「荒井もジャッキーもか?」
「いや、アイツら起きたらいなかった」
「そうか…」
そして仕事に取り掛かった。その間も長谷川は、ずーとニヤニヤしていた。 普段にも増して気持ちが悪かった。
「何笑ってんだよ?さっきから」
「いや、実はまだ居るんだよね」
「何が?」
「いやぁ、あの3人」
「3人って、あのチンピラとヤンキー娘か?」
なんでも2人組は家出中で、あのコワイオニーサンは、指名手配中でオマワリに追われてるらしい。
何をしでかしたのかは知らないが、トルエン売ってシャブ食らってりゃー、まぁ立派な犯罪者か?
昼メシを食い終わってしばらくした頃、現場にあの2人組が入って来た。
「大変なの!大変なの!」
と騒ぎ出した。
「あの人、自殺するって暴れてるの」
全く関心の無いオレ、荒井、ジァッキーは
「放っておきゃーイイじゃねーか、んなもん」
「さぁ、仕事、仕事」
と、それぞれの作業を始めた。すると長谷川が
「オレの!オレのプラモがー!」
叫んだ。ただならぬ様子を察知した親方が
「しょがねーな。オマエら、ちょっと見て来い!でも、すぐ帰ってこいよ!」
と言った。まぁ、これで仕事をサボる口実ができた訳だ、と一同ニヤリとした。
長谷川のアパートに駆けつけると、そこは既に近所の野次馬で騒然としていた。その人だかりの中で、
あのコワイオニーサンは上半身ハダカで、筋彫りの龍をムキ出しにして、割れたガラス片で体をキズ付けていた。
ありゃー止めようねーな、とオレは思い、その野次馬に交ざってしばしその様子を観察した。
しばらくすると、柳沢慎吾がやるよーに“ウー”とサイレンを鳴らしたパトカーがやって来た。それに気付いて、
あのコワイオニーサンは家の塀をつたって、屋根の上によじ登った。大声を上げて喚きちらしていたが、内容は全く意味不明だった。
それを見て警察官も屋根の上に登った。そして屋根から屋根への追いかけっこが始まった。何軒目かに差し掛かったところで、
コワイオニーサンは足を滑らせて地面にアタマから落下して、ピクリとも動かなくなった。そこで下で待機していた他の警察官に、
あえなく御用となった。
部屋に行くと長谷川のプラモは、ひとつ残らず無残な姿でメチャクチャになっていた。
長谷川は、あまりのショックに声も出せず呆然としていた。
そんな長谷川を見かねたのか、荒井が声を掛けた。
「親方にはオレからテキトーに言っとくから、オマエ今日休めよ」
長谷川はコクリと肯いた。
長谷川を残して、オレたち3人は現場に帰る途中だった。
「なんか、ちょっとかわいそうだったな」
「マァ、イインダヨ。アイツダケ、ヤレタンダロ?」
ジャッキーは言った。オレも荒井もそれで妙に納得した。
それから仕事が終わり、オレとジャッキーと荒井で、長谷川の様子を見に行った。酒とツマミでも買っていこうと言って、
酒屋で大安売りしていた魚肉ソーセージと、やはり安売りしていた缶チューハイを持っていった。
その後、長谷川の口から思わぬ提案が出されるとも知らずに…。
(現実)
いやー疲れた、疲れた。今日もオレは働いた。(まだ3日目だけど…)
一緒に入った人が、車で送ってくれることになった。これで自転車の問題はめでたく解消された、バンザイ!
いつかラーメンぐらい、ごちそうしなくては…。
仕事から帰って夜中に部屋でテレビを見ていると、そこそこ売れてる女の歌手が人生相談のようなものをしていた。
そして少しリスクをおかしてでも何事もやったほうがイイ! 人生は一度きり!なんて締め切り型の答えを無責任に言っていた。
となりのアシスタントもウンウン肯いていた。考えて見れば人生相談ほどアホな相談はないんじゃないのか?
例えば金貸してとか、手伝ってとか、コレやって、アレやって、とかならまだわかるのだが…。
他人に人生を相談してどーなるんだ?(しかもタレントなんかに)でも今のオレなら多分こう答えるだろう。
「そんなもん自分で考えてください。さもなきゃ、やめときな。上手くいかねーよ」と。
まぁ相談するほうとしては、やったほうがイイよ!きっと上手くいくよ!とか言われたくて相談するのかな?
んー謎だ? オレもそれについて是非、相談したいなー…。それは質問か…。
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